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2026年9月3日
婚活をしている方から、よくこんな言葉を聞きます。
「なかなかいい人がいません」
「申し込んでも成立しないし、だからといって申し込みたい人も少ないです」
「たくさんプロフィールを見ているのに、会ってみたいと思える人がいません」
婚活をしていると、こう感じる時期は誰にでもあります。
でも、ここで少し考えてみてほしいことがあります。
本当に“いい人がいない”のでしょうか。
もしかすると、プロフィールをたくさん見るうちに、知らない間に「人を見る基準」が厳しくなっているのかもしれません。
結婚相談所では、年齢、職業、年収、学歴、身長、居住地、趣味、家族構成など、多くの情報を事前に確認できます。
これはとても便利です。
一方で、検索画面では多くの人が横並びになります。
すると、
「この人は年齢が希望より少し上」
「年収はいいけれど身長が…」
「写真の雰囲気が好みじゃない」
「趣味が合わなそう」
「住んでいる場所が少し遠い」
と、一人ひとりを見るというより、条件を比較するようになります。
婚活が長くなるにつれて、
「この人の良いところは何だろう」ではなく、「この人の気になるところはどこだろう」
という見方になってしまうことがあります。
これが、いわゆる“減点方式”です。
この現象について興味深い研究があります。
PronkとDenissenがオンラインデーティングについて行った3つの研究では、参加者は候補となる異性を次々と見ていくにつれて、相手を受け入れる可能性が低くなっていきました。
最初の候補と最後の候補を比べると、相手を受け入れる可能性は平均で約27%低下したと報告されています。研究者はこれを「Rejection Mind-Set(拒絶マインドセット)」と呼んでいます。
つまり、多くの人を見るほど、
「この人に会ってみたい」
という視点よりも、
「この人は違う」
と判断する視点が強くなる可能性があるのです。
研究では、プロフィール写真への満足度や「自分はうまく相手を選べている」という感覚が低下していくことも、その背景として示されています。
ここで、
「でも私はそんなにお見合いが成立していないから、選びすぎているわけではない」
と思う方もいるでしょう。
確かに、毎月何人もの方とお見合いできる人ばかりではありません。
10人、20人と申し込んでも、なかなか成立しないこともあります。
だからこそ、申し込み先を探すために、さらにたくさんのプロフィールを見る。
ところが、
「この人はちょっと年齢が…」
「写真がタイプではない」
「もう少し近くに住んでいる人がいい」
と、検索画面の段階で候補を狭めすぎてしまえば、お見合い成立の可能性はさらに小さくなります。
本人としては、
「全然選べる立場ではない」と思っていても、会う前の段階では、意外と細かく選んでいるということは珍しくありません。
もちろん、譲れない条件を無視する必要はありません。
ただ、結婚生活で本当に大切なことの多くは、プロフィールには書かれていません。
例えば、
こうした部分は、年収や身長、学歴では分かりません。
むしろ実際に会って、話して、何度か時間を過ごして初めて分かることです。
プロフィール検索で迷っている方に、私はよくお伝えします。
申し込みをする時点で、「この人と結婚したい」と思う必要はありません。
「少し話してみたい」
「悪い印象ではない」
「条件的に大きな問題はなさそう」
それくらいでも十分です。
お見合いも同じです。
一度会っただけで、
「この人と結婚できるか」
まで決めようとすると、判断基準はどうしても厳しくなります。
最初は、
「もう一度会ってみてもいいかな」
くらいでいいのです。
実際、プロフィール写真ではそれほど惹かれなかったのに、会ってみたら話しやすかった。
最初のお見合いでは普通だったけれど、2回、3回と会ううちに安心感が増してきた。
そんなご縁は婚活では珍しくありません。
婚活がうまくいかなくなると、
「もっと条件を細かくした方が、自分に合う人を探せるのでは」
と思いがちです。
でも、逆かもしれません。
年齢を少し広げる。
居住地を少し広げる。
写真だけで判断しない。
趣味が同じであることにこだわらない。
そうやって検索条件を一つ緩めるだけで、今まで画面に出てこなかった人が候補に入ることがあります。
婚活は、プロフィールの中から「完璧な人」を探す作業ではありません。
プロフィールをきっかけに人と会い、
「この人となら一緒に生活していけるかもしれない」
と思える相手を見つけていく活動です。
もし今、
「検索しても検索しても、いい人がいない」
と感じているなら、一度プロフィールを見る手を止めてみてください。
そして、
「本当に合わないのか」それとも「会う前に減点しすぎていないか」
を考えてみる。
そこに、今まで見逃していたご縁があるかもしれません。
婚活マイスターコナンでは、プロフィール検索やお申し込みの方法についても、カウンセラーが一緒に整理しながら活動をサポートしています。
「申し込んでも成立しない」「誰に申し込めばいいか分からない」「自分の希望条件が妥当なのか分からない」
そんな時も、一人で悩まずお気軽にご相談ください。
【参考文献】
Pronk, T. M., & Denissen, J. J. A. (2020). A Rejection Mind-Set: Choice Overload in Online Dating. Social Psychological and Personality Science, 11(3), 388–396.